食事胃腸病学 食事胃腸病学

腸閉塞

今回は非常に怖い腸閉塞のお話しをします。

 

腸閉塞には種類があり、 腸を動かす神経の異常からくる麻痺性 異物を飲み込んでしまい、

それが詰まってしまう機械性 このどちらかかによって対処法が全く変わってきます。

症状はどちらも「嘔吐」がメインの症状です。

よく、「便はでているから詰まっていることはないだろう」と

おっしゃられる方もいらっしゃいますが、

大腸がため込んでいる便を排泄している可能性もあるので、

実際に便が出なくなるまでにはタイムラグがあります。

「嘔吐」症状もかなり激しい嘔吐を呈することが多く、

お水を飲んだ後に飲んだ以上の水を一気に吐き出すような状況もしばしば認められます。

診断は、はっきりと映るものであれば単純レントゲン検査でも十分なのですが、

プラスチックや植物の種、木片などは映らないのでバリウム検査が必要となることもあります。

超音波検査で異物を確認することもあります。

 

では治療ですが、それぞれ解説すると

1、麻痺性

この場合は静脈からゆっくりと腸を動かすお薬を注射します。

この場合は治療が長時間かかるので入院管理が必要になるケースが多くあります。

嘔吐がないことを確認して通院治療に切り替えます。

2、機械性

外科的に異物を除去します。

腸を切開するだけで済むケースもあれば、

異物により傷がついたり圧迫されて壊死した腸管を丸ごと切除し、

吻合しなければいけないケースもあります。

これは開腹してみないとわからないことが多いです。

その後厳密な食事管理のため3日~1週間ほどの入院が必要になります。

特にこの時期は木の実が落ちていて、それを誤食するケースも多いため、

お散歩中は注意が必要です。

 

いかがでしたでしょうか。

基本的には若いワンちゃんに機械性の腸閉塞が多いように感じます。

少なくとも頻繁に嘔吐を繰り返す場合や、

食事の度に嘔吐する場合にも早めに動物病院を受診しましょう。

その際は、誤食の可能性がないかをチェックしておくとスムーズに診断が下る場合も多いので、

日ごろからよく観察をしてみてくださいね!